〜持続可能な地域社会の実現を目指して〜

1971年より石川県珠洲市で炭やきをしています。県内では唯一、専業の炭やきです。

ナラ、クヌギの炭を中心に生産しています。BBQや囲炉裏、火鉢、お茶炭などに対応しています。土壌改良資材や木酢液も取り扱っています。

クヌギお茶炭の生産による持続可能な地域づくり「炭やきビレッジ構想」の実現を目指して、2004年からクヌギ植林を続けています。


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◆大野製炭工場の炭やき
大野製炭工場は、奥能登の先端の珠洲市にあります。周りを海に囲まれた珠洲市では昔から製炭業が盛んに行われてきました。資源が持続的に利用できるよう里山を管理してきた炭やき職人は、多様な動植物の生態系の維持・保全と豊かな里海づくりの役割も担っていました。しかし、1950年代初めの燃料革命以降、炭やき職人は減り続けており、そのため、能登の里山は今もなお、荒廃が進んでいます。


(↑立ち枯れしたナラと菌が中に入っているナラ)

そのような状況にも関わらず、1971年に先代(父)が炭やきを始めました。その真意を聞けぬまま父は亡くなり、2003年より私が代表となり、炭やきを続けています。

◆お茶炭の生産と植林活動
燃料革命による木炭需要の減少、外国産の安い木炭の流入、荒廃した里山での良材確保の難しさなどにより、大野製炭工場の経営は難しくなっていきました。そこで私は、今まで力を入れてこなかったお茶炭の生産に取り組むことを決意しました。

しかし、能登にはお茶炭に適した若いクヌギの群生地はありませんでした。その時、目に留まったのが工場近くの耕作放棄地でした。まずはここにクヌギを植林しようと整地作業を始めましたが、想像以上に大変な作業でした。とても苦労をして2004年、なんとか1000本を植えることが出来ました。

さらに2008年には、初めてイベントとして植林を行い、そこで珠洲で活動するNPO法人「能登半島おらっちゃの里山里海」と出会いました。加えて東京で活動するNPO 法人「グリーンウェーブ」からも支援をいただき、2009年から2018年まで「おらっちゃの森づくり運動」として植林と育林を行なってきました。地元の小中学生やボランティア団体、茶道関係者など、多くの方に協力していただきました。おかげさまで、2018年までで約6,000本の植林を達成できました。




植林したクヌギがお茶炭に適したサイズに育つまでには8〜10年かかります。大野製炭工場では、最初に植えたクヌギを2013年に伐採し、お茶炭を中心とした「柞(ははそ)」というブランドを開発しました。それから毎年クヌギ炭を焼き、少しずつ商品としてお客様のもとに届けられるようになってきています。
(柞についての詳細はこちらから→ www.notohahaso.com



伐採した株からは、春になると芽が出ます。そして8年後には、また伐採できるようになります。耕作放棄地をクヌギ林に変え、持続的に活用していくことで、美しい里山を取り戻したいと思っています。


◆炭ができるまで(クヌギ炭の場合)
大野製炭工場では一年中、炭を焼いています。ナラ炭が主なのですが、ここでは11月〜3月にしか焼いていないクヌギ炭ができるまでを紹介したいと思います。

毎年11月の新月あたりにクヌギの伐採作業をします。クヌギは8年生もの、胸高直径は10p程なので伐採は難しくありませんが、細かい枝を切り落とすのに時間がかかります。



長さ1mに切り揃えて運搬車に乗せ、トラックに積み替えて工場へ運びます。工場では、太さによって選別しながら台車に乗せていきます。このように分けるのは、細い木から順番に窯に詰めるためです。また、ナラや雑木も用意します。



クヌギを守るようにナラを窯の壁に沿って立て、クヌギを詰めていきます。窯の上部にできる隙間には「わせ」と呼ぶ細い枝を詰めます。最後の、窯の入り口に近い部分は燃えて灰になってしまうので、雑木を立てます。



窯がいっぱいになると、珪藻土ブロックで焚き口を残してふたをします。伐採を始めてからおおよそ1週間程で窯詰ができ、いよいよ火入れとなります。
ここからが炭やきの腕の見せどころです。温度や煙の色、匂いを感じながら、スムーズに炭化していくよう調整します。毎回同じように焼いても良い炭になるとはかぎりません。見えない窯の中を想像して、その時々の状況で吸気と排気のバランスや火力、時間を変えています。



数日かけて徐々に温度を上げることで、窯に詰めた木の状態を整えます。準備ができたら、いっきに高温にする「着火」を行い、炭化を促します。数日は窯に任せ、焼きあがるのを待ちます。炭化具合を排煙口の温度で判断をし、最後は密閉して窯を止めます。



そこから窯が冷えるまで1週間程待ち、ついに炭出しが始まります。窯の蓋を開け、手前の灰や雑炭、ナラ炭を取り出していくとクヌギ炭が見えてきます。



大野製炭工場では、お茶炭用にクヌギ炭を生産しています。炉用(冬)と風炉用(夏)のお茶炭を各8種類、炭の太さによって切り分けています。そこから更に、形、皮つき、節、割れの細かさ等で分類するので、約50種類となります。ひと箱ひと箱丁寧に詰めていき、伐採から1ヶ月程で、ようやく出荷となります。



◆炭やきビレッジ構想実現に向けて
私は、父がはじめた炭やきで育ててもらいました。そして生まれ育ったこの地域を残したいと思っています。しかし、この地域は深刻な過疎に直面しています。このまま何もせずにいると、地域を存続していくことは非常に厳しいです。だからこそ、持続可能な産業で若者が暮らせる雇用を生み出す必要があるのです。それも、この地域ならではの資源を活用した持続可能な産業を。

私はそれを、炭やきによって成し得たいと思います。お茶炭の産地化をすることで、雇用を生み、地域に人を増やしたいと考えています。また、もう一度炭やきという生業をこの地に根付かせることが出来れば、山の手入れをする人も増え、豊かな自然や文化を守りつなげることができます。

1人の炭やき職人が生計を立てられるようになるには、毎年1000本のクヌギが必要だと考えられます。産地化を目指すには、今後も植林を続け、炭やき職人を増やしていかなければなりません。

まだまだ課題は多いですが、豊かな自然環境の中で、誇りをもって命を繋げていける循環型地域社会をこの地域で実現することが私の大きな夢です。





当工場取扱い製品(※価格は税込みです)

◆最初に−ナラ炭とクヌギ炭の違い−
・ナラ炭よりもクヌギ炭の方が、比重が重いので火持ちが良いです。
・ナラ炭よりもクヌギ炭の方が、割れが細かく切り口が美しいです。

◆お茶炭
※組炭の内容は、基本的には裏千家に対応しています。無洗です。枝炭は入っていません。単品でのご注文は要相談とさせていただきます。
お茶炭(ナラ) お茶炭(クヌギ) 柞 組炭(クヌギ)
お稽古用として販売しています。
炉用7組/風炉用14組
※写真は丸ぎっちょのみ
お稽古だけでなくお茶会でもお使いいただけます。皮つき良、多少の変形有り、節少なめ。
炉用7組/風炉用14組
※写真は炉用組炭
当工場で一番良い炭を選別して詰めました。特別なお茶会用としてお使いいただけます。
炉用4組/風炉用8組
※写真は炉用組炭
1箱 6,000 1箱 10,000 1箱 16,800

◆お茶炭以外の製品(ナラ)
右上:切炭6s(割)
右下:切炭10s
右後:特用炭
右前:レジャー用炭3s
切炭 6kg 切炭 10kg 特用炭
火鉢やいろり用として使用しやすい商品です。長さは7.5pです。(割)は1辺3〜5p、(丸)は直径3〜5pとなっています。 いろりに使用しやすい商品です。通常は三ツ切(長さ9p)です。注文によって長炭(27p)、二ツ切(13.5p)、四ツ切(6.8p)まで対応できます。いずれも1辺が5〜9pとなっています。
主にBBQバーベキューに使いやすい商品です。長さ4〜6pで、切炭6sや切炭10sの商品を作る際に出た切り落としです。
また、火鉢や卓上コンロ用として3kg(着火剤付)の商品もあります。長さは6pで1辺または直径が1.5〜4pです。
1箱(丸)3,000
  (割)
2,400
(4切) 4,500
( 他 )
4,000
(10kg) 3,500
( 3kg)
 1,200

◆お茶炭以外の製品(クヌギ)
切炭 7kg/8kg 切炭 10kg/12kg 特用炭
用途、サイズは上記ナラ炭の商品と同じです。切炭(丸)は7s、切炭(割)は8sになります。 用途、サイズは上記ナラ炭の商品と同じです。切炭(丸)は10s、切炭(割)は12sになります。
用途、サイズは上記ナラ炭の商品と同じです。特用炭10sは、(丸)と(割)に分けていますので、(丸)は水屋用としてもご使用できます。
1箱(丸)5,000
  (割)
4,800
1箱(丸)5,000
  (割)
6,000
10kg(丸)6,000
〃 (割)
5,000
3kg   
1,500

◆木炭以外の製品
木酢液(もくさくえき)
原液
土壌改良資材 木灰
製炭の過程でとれる天然の木酢液です。家庭菜園などの土壌改良、作物の活力向上、又は消臭、小動物の忌避などに効果があります。
当社の商品は、木竹酢液認証協議会の認証を受けています。ご安心ください。
土壌改良用の粉炭10sです。作物の栽培や、植林などで使用すると土中のバクテリアの活動が活性化されます。また、土中での保水や肥料の効果が持続することも期待できます。 製炭の過程で出来る、広葉樹100%の木灰です。ふるいにかけ、不純物を取り除いてあります。火鉢やいろりだけでなく、山菜等のアク抜きや陶芸の釉薬にも使われています。
500ml  500 1袋 1,200 1kg  500

諸 注 意
・商品のご注文などのお問合せは下記連絡先の電話、FAX、メールにてお受けしております。電話はつながりにくい場合もあります、ご了承ください。
・規格にない商品は、通常の商品よりも高価格になることもございます。ご了承ください。
・送料は別途かかります。サイズ、地域によって違いますのでご了承ください。
・ご訪問の際は必ず、事前に連絡をお願い致します。山仕事などで工場にいない場合があります。また、見学や視察のお申し込みは、こちらの申請書(PDF)のご記入の上、ご連絡ください。
・在庫が少ない状態が続いております。特にお茶炭の場合は待っていただくこともありますので、ご了承ください。



大野製炭工場

〒927-1443 石川県珠洲市東山中町ホ部2
 TEL:0768-86-2010/FAX:0768-86-2040

Mail:notohahaso@gmail.com
HP:www.notohahaso.com